こんにちは、ニキです。
1話に続けて2話のあらすじと感想を書いていこうと思います。
ブラッドハーレーの馬車はAbemaマンガ、DMMブックスどちらでも読めます。
2話は、1話の主人公であるダイアナとは別の孤児院から連れてこられたステラという少女が
既に3日この刑務所で過ごし憔悴しきっている中、隣の部屋のプリシラに話しかけるシーンから始まります。
1話に比べて少女が日に日にボロボロになっていく描写がすごくリアルで、見てて辛くなってしまうのと
ちょっとしたホラー要素もあり読み終わった後背中がゾクっとするので
結構読み応えがあり、印象に残る人が多いお話みたいです。
それではご紹介していきます。
希望を持つことで奇跡的に延命する第二話
ステラはパスカの羊として春の終わり頃にカージフ刑務所に連れてこられた少女でした。
そしてプリシラはステラが連れて来られるより1年ほど前に
ステラと同じ孤児院から、ブラッドハーレー家の養女として引き取られた少女でステラとは面識がありました。
ステラは連日囚人の男たちに凌辱され疲れ切っていましたが、
幸運なことにプリシラの方は、刑務所に着いてすぐに所長のお気に入りになった為にパスカの羊にならずに済んでいるようで
ステラの話を壁越しに聞いてとても心を痛めている様子でした。
囚人たちは一年に一度少女が連れてこられることを「パスカの祭り」と呼んでいましたが
ステラは今日のお祭りで、左手の指を5本とも折られたことをプリシラに話します。
そして、囚人たちは「殺さなければ何をしていい」と所長に言われていることも。
ステラは、隣の部屋にいるのが奇跡的にプリシラでなければ3日間も生きていられなかったと囚人たちの暴力による死を連想します。
そしてステラは過去の孤児院で、ブラッドハーレー家の養女にプリシラが選ばれた時のことを思い出します。
プリシラのことを祝福する一方で、悔しさでいっぱいだったことを・・・
次の年に自分が選ばれた時はそれはそれは喜んだこと。
こんな地獄だと知っていたら、羨むことも選ばれたことを喜ぶこともなかったと。
それを聞いてプリシラは、自分と同じ年に来た他の孤児院の少女のうちの一人が
1週間この責苦を耐え抜いて、ブラッドハーレー邸に引き取られていったことを話します。
顔に蠅が止まっても振り払う気力もないステラはこれを聞いて少なからず希望を持ったのでした。
翌日ステラは死体袋が運び出されているのを目にします。
中身は囚人なのか、自分と同じような境遇の少女なのかはわかりませんが
孤児院の先生たちがこのような計画に孤児たちが利用されていることを知っているのでは?と疑問を持ちながら眠りにつきます。
その翌日の祭りは、さらに囚人たちの人数が増え1日目と比べると二倍以上になっていました。
ステラは眼球を抉られ、両乳首は引きちぎられ、もう痛みの感覚もわからなくなるくらい傷だらけの中で、
少しでも楽しいことを考えて気を紛らわせようとプリシラにブラッドハーレー家から養女に迎える通達が来た時、自身に贈られたドレスの話をします。
ステラのドレスは、純白のジョーゼットのドレスで、プリシラはきっとステラの金髪がよく栄えたでしょうと返します。
するとステラはプリシラの時の茶色のグロリアもよかったと言います。
それに対してプリシラは、でも出発の前日に袖を1フィートも切られていて慌てて先生が縫ってくれたことを話します。
ステラは嫉妬による誰かの仕業だと返し、こんな仕打ちを受けるならせめて自分の墓にドレスを入れてもらえることができたなら・・・と願います。
それを聞いたプリシラは死んでは駄目!とステラを奮い立たせ、奇跡的に5日目もステラはまた生き延びてしまいます。
他の少女たちは既に亡くなってしまったため、そこに割り振られていた囚人たちが全てステラの相手する囚人にあてがわれたようで、その人数は68人にも増えていました。
回復しないまま毎日祭りに駆り出されるステラの様子はそれは痛ましく、看守も限界だと感じるほどでした。
6日目の祭りを終えたステラは、息も絶え絶えでプリシラが声をかけても一つ一つ言葉を紡ぐのがやっと。
ステラは意識が遠のく中、自分の犯した罪を振り返りながらプリシラに話します。
本当に歌劇団は存在していて、自分がもっと綺麗な魂を持っていたならきっと歌劇団に選ばれていたのだろうと。
そして、ふとプリシラのドレスを切り裂いたのは自分だったのだと告白します。
ステラはずっと謝りたかったと、一年間ずっとそれを伝えたかったのだと話しました。
それを聞いたプリシラは全て知っていた、ステラだったら全部許そうと思っていたと返します。
プリシラの寛大さにステラは涙し、謝罪と感謝の言葉を繰り返し呟くうちにとうとうステラは亡くなってしまったのでした。
翌朝死亡が確認されたステラは、数日前に運び出された死体袋と同じように処理され部屋から運ばれていくところで話は終わります。
なんとも救いのない結末で心が抉られますね。
希望持つ事で延命できたとしても、それが幸か不幸か誰にも決めることはできないと思います。
そして、わたしが一番衝撃を受けたのは最後のこのひとコマです。
これは、ステラが部屋から運び出されている最中の様子なのですがよく見てください。
勘のいい人はわかると思いますが、ステラが収容されていた部屋は建物の一番端の部屋、つまり右側に部屋は無いのです。
別のコマでステラは足をドア側に向けて寝ています。
そして、ドアから見て右側の壁にベッドをつけて、その壁の隙間から漏れるプリシラの声と会話していたのです。
プリシラと話していたはずの声はなんだったのか?
意識が朦朧としていたステラが作り出した幻聴だったのか?
謎は深まるばかりです。
以下は私自身が勝手に考える推測ですが
プリシラは決してパスカの羊を免れたわけでなく、ステラと同じように一年前に羊として既に亡くなっていて
当時ステラが寝ているこの部屋を使っていた、もしくはステラが来たことで幽霊として化けて出ているのでは?と思いました。
そしてステラを救うため、意識を奮い立たせて脱出させようとしているか
もしくはドレスを切られた恨みから少しでも長く生かす事で
同じ苦しみを味わわせようとしたか・・・
後者だとするとえげつなさすぎますが、個人的にそれはないと思います。
なぜなら、もし本当にプリシラがステラのことを恨んでいて苦しい思いをさせたい余り
生存するように鼓舞しているとして、万が一にもステラが7日間生き延びてこの刑務所から脱出してしまったら
プリシラの思惑から外れてしまうし、
何より心も体もボロボロになりながら、心の底から懺悔し
プリシラに許されることで安心して寿命が尽きるステラを想うと
報われて欲しい気持ちしかないからです。
こんな風に亡くなる少女たちが他の刑務所でも数え切れないくらいいると思うと
やはり次の話も同じような境遇の少女の話だろう・・・と思いますが
3話は実は本当に歌劇団に入団できた少女のお話です。
次の記事もぜひ楽しみにしていてくださいね。
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ブラッドハーレーの馬車は一巻で完結するので、どちらを選んでもポイントが切れて続きが読めない・・・ということがなく、ストレスなく読み切れますし
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