漫画

ブラッドハーレーの馬車6話あらすじまとめ

ブラッドハーレーの馬車6話のあらすじを書いていきたいと思います。

今回のお話はパスカの羊として連れてこられた少女リラと、その部屋の付き人を務める男ケネスの物語です。

年齢差のある少女と男の物語はモチーフとして結構ありがちだと思いますが

だいたいは切ない話で終わることが多いように思います。

未だハッピーエンドがないこの漫画、今回こそは少しでも救われる話であってほしいと思う我々読者側ですが

果たしてどんな結末を迎えるのか・・・

最後までぜひご覧ください。


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少女を見張っていると、おもむろにベッドのシーツを吊り下げ出して・・・

主人公のケネス・アービングがパスカの羊として連れてこられた少女リラの部屋についている小窓から中を覗くと、

ベッドのシーツを使って首を吊ろうとしているところを見つけます。

祭の初日、あまりに辛い一日を終えた少女は自殺を図ったのです。

慌てて止めるケネス・アービング

咄嗟に止めるケネスにリラは言います。

「・・・すごく痛かった・・・明日もあれをするの・・・?孤児院に帰りたい・・・」

パスカの祭1日目を終えたリラは心も体もボロボロ

慰めようがなく、黙ってしまうケネスは別の日に直属の上司である刑務官にどうしたらいいか嘆きます。

すると上司は昔、カージフ刑務所で”一週間耐えきれば、ブラッドハーレー家に引き取られる”

そう自らに暗示をかけ続け、6日間生き延びた少女がいたことを話します。

しかし、それはあくまで現実が辛すぎるあまり少女が己を奮い立たせるため考えた暗示でしかなく、

本当は一週間生き延びたところで毒物処理をする準備をしていると上司の刑務官は言いました。

それを踏まえてケネスにこう問いかけます。

「絶望を与え自ら命を絶たせるのと、希望を与え耐え難きを耐えさせるのとどちらが幸せか」と。

翌日、またしてもシーツで自殺をはかるリラを見つけ、咄嗟に止めに入ると

少女は泣きながら懇願します。

「パパのいる場所に行きたいの。朝になったら私・・・気がおかしくなってしまう。」

そう話すリラの体はボロボロで、とても二日でついた傷の量ではないくらい酷く、見かねたケネスはリラを励まそうとして嘘をついてしまいます。


「あと二日生き延びれば、俺がお前を刑務所の外に連れ出す手筈になってるんだ。」

ケネスが咄嗟についた嘘は、リラに希望を与えました。

リラの表情はたちまち明るくなり、ケネスは心の中でセルフツッコミを入れます。

咄嗟に嘘をつくケネス

ここのシーンはちょっとギャグ漫画っぽくておもしろかったですね。

内容は全然笑えませんが、他の話があまりにも暗いので相対的にちょっと読んでて心が軽くなりましたね(笑)

次の日、当然何も方法を考えていなかったので、リラを連れ出す算段に頭を抱えます。

いちいち同情してたらキリがないと考え直そうとするも、

外で座りながら何かいい方法はないか・・・とつい考えこみながらパンを貪ります。

そうしてる間にケネスの耳に入って来たのは

郵便局員が配達物を回収しにやって来たところ、配達物を入れる袋が大きいと話す刑務官と局員の会話でした。

ケネスはなんとかして郵便物にリラを潜り込ませ、

配達物と一緒にこの刑務所から運び出せるのではと考えます。


時刻が夜になり、またケネスはリラの部屋の前で門番をしていると

リラがベッドのシーツを掴もうとしているので慌てて止めに入ります。

するとリラは「寒かったから上の段のシーツを借りようとしたんだけど・・・」と答えます。

この事から、リラはケネスの嘘を信じ切っていて、もう自殺する気持ちもないのでは?と思いますね。

それから二人は少し話します。

リラは、自分が囚人たちの性欲、破壊欲のはけ口にされている時に

首を絞めてくる人がいて、その時の様子をケネスに打ち明けます。

首を絞められるたびに意識を失い、また頬を叩かれて起きるのを繰り返しているけれど

その意識が遠のく時、パパが近くにいるような気がして少しの幸せを感じること。

永遠にこの時間が続けばいいなと思っていたのだけれど、

二日生き延びたらここから出れることを知り、今はそう思わなくなったこと。

その言葉を聞いたケネスは、いよいよ本格的に連れ出す計画を考えなければ・・・といった

苦笑いの表情でリラを見つめます。

翌日ケネスは、確実にリラを運び出すため配達員のハリソンに郵便物のチェックについて尋ねました。

馬車に積む前に所員がチェックを済ませた後は、誰も中を見ることはないのか。

これが本当ならば、チェックを終えた後にリラを郵便物と一緒に袋の中に潜り込ませれば

ここから脱出させられると考えたからです。

ケネスの企みに勘づき、止めるハリソン

ハリソンは、ケネスが誰か囚人に金を積まれた上で

そいつを脱出させようと企んでいるのでは、と考えますが

女の子一人分しかかさばらないので大丈夫というケネスの言葉で、

ケネスが本当は何をしようとしているのか理解し、驚愕します。

ケネスは、その娘が今夜も生きていたらでいいと繰り返し呟くように話し、

ハリソンもそれを聞いてしばし言葉を詰まらせたあと、了承します。


雪の降る寒い夜、郵便配達員のハリソンと一緒に待っていたのは・・・

予定決行の晩、ケネスはリラを連れ出すために部屋を訪ねます。

パスカの羊として連れてこられてから4日目を迎えたリラは

これ以上ないくらい全身傷だらけで、見るに堪えないくらい衰弱していましたが

意識はありかろうじて歩ける体力は残っていました。

きっとここから出られるという未来への希望が、リラの寿命を延ばしているのでしょう。

ケネスは自分のマフラーを優しくリラの首に巻いてあげた後、自分が部屋を出てた二分後に部屋を出て

指定した場所で落ち合うように、紙に描いた地図をリラの小さな手に握らせます。

少女がひきつけを起こしているから医者を呼んでくれと他の見張りを部屋から離れるように指示し、

ケネスはまず配達用の集荷袋を受け取りにハリソンの待つ馬車へ向かいました。

医者が来るまでの10分間でリラと落ち合い、配達袋に隠して郵便配達の馬車に潜り込ませた後、

再度部屋に戻り遠目で見てリラが寝ているようにベッドメイキングをしてなんとか医者をごまかしてる間に

馬車が出発しリラを刑務所からこっそり抜け出させる・・という計画でした。

するとそこでハリソンの横に立っていたのは

ケネスの計画を聞きつけ、それを阻止するために待っていた直属の上司でした。

ハリソンが、裏切ったのです。

「悪い事をした・・

博愛主義者だと知っていたらヘンズレーには呼ばなかったのに。」と上司は言いケネスに銃口を向けます。

ケネスは一瞬にしてどうなるかを悟り、苦笑いの表情を浮かべながら

「はは・・・自分でも驚いていますよ」と言い残し死んでしまいます。

雪がこうこうと降る中、ケネスからもらったマフラーを大事そうに首に巻き

リラは地図に描かれた待ち合わせ場所でケネスの迎えを待っています。

それが叶わないことだと知らずに、笑みを浮かべながら・・・話は終わります。

ケネスの迎えを待つリラ

いかがでしたか?

個人的には直接的な暴力描写はないですが、この話が一番読んでて心が辛くなりました。

この漫画の作者である沙村宏明さんは、つくづくシーンごとの含みを持たせる仕草の描き方や表情の切り取り方が上手だなと思いますし

ちょっとした同情心からした行動が自らの命を落とすことになってしまったケネスの心情の動きや

ケネスの嘘を信じるリラの無邪気な表情などが逆にストーリーの結末の悲壮感を際立たせていて

読んでて辛くなる半面、一番心に残る切なくて大好きな話かもしれません。

また、カージフ刑務所での6日間生き延びた少女の話も

2話の主人公であるステラの事を話しているのを見て、読み進めているうちに

物語の中では時間が経過していることがわかり1冊の中でのストーリー構成として

非常に面白いなと思いました!

ぜひ漫画でもご覧いただけると嬉しいです。

また次回の更新をお楽しみに!


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